2017年05月05日

芸術と技術。

こんにちは。
バニラ郡山のニイツマです。

ご挨拶遅れましたが5月は本日より営業致しております。
スタッフもGW休業を頂きリフレッシュできました!元気に皆様をお迎えしたいと思いますので、今月も宜しくお願い致します◎

5月最初のブログは少し触れていた、artek(アルテック)のスツール60(ロクジュウ)です。

artek スツール60(バーチ):24,516円(税込)

「超」がつくくらいの定番と言えるスツールですね。メーカーの名前や商品の名前がわからなくとも見たことはあるはずです。または「よく似た」ものを含めれば見たことがない方がいないくらいかもしれません。

デザインされた1933年から80年以上が経ちます。デザイナーはAlver Aalto(アルヴァ・アアルト)。フィンランドを代表する建築家でありモダニズム建築を語る上で欠かせない存在です。工業デザイナーでもあり、家具、照明、ガラス器など建築以外の様々な分野でも活躍、北欧デザインの巨匠として知られています。

「artek」はそのアルヴァ・アアルトを始めとして妻のアイノ・アアルト、友人らの4名で1935年創業。artekは「art(芸術)」と「technology(技術)」の融合を意味します。

今回ご紹介のスツール60はデザインは1935年より前の1933年ですが、これは当時アルヴァ・アアルト自身が設計したヴィープリ図書館で使用するために作られた経緯があります。巨匠と呼ばれる建築家は建物だけでなく、その中に納める家具などの調度品のデザイン、つまりトータルでデザインするケースがほとんどですよね。

スツール60が誕生したころは金属製の家具の生産が盛んになり始めたころです。アアルト自身も金属を用いた家具のデザインをしたこともあったそうですが、金属で実現したモダンなデザインや優れた耐久性、大量生産を木製家具でもできないだろうかと形になったのがこの「スツール60」と言えます。


フィンランド自体森の国で、国土の約6~7割が森林です。その中でもアアルトはバーチ材を活用します。スツール60の脚部分にも使われていますが、この脚が本物の証でもある「Lレッグ」です。


単純に曲げてるだけでしょ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

曲木という技術がありますが、その中でも北欧の伝統的な技術「挽き曲げ」を応用しています。無垢の木を曲げるとなると木にもそれなりの負担がかかります。そこで曲線になる部分に約20cm前後、数mm間隔で挽き目を入れます。そこに約3mmほどの厚さを持ったラメラと呼ばれる薄い板を挟み、加圧して曲げていきます。

一般的な成形合板と違う点は、成形合板の場合は厚さが約0.2~1mm程度にスライスした板を木目が直交するように重ねていきますが、このLレッグの場合は約3mmほどのラメラを無垢の脚の木目と同じ方向で挟めていきます。厚さが異なってくるので、成形合板よりも強度が得られます。また、曲線以外のまっすぐな部分は無垢の強さを活かしています。
ぱっと見をまねて作られたものとは「永く使うための工夫」が一味も二味も違います。

お店では3本脚のスツール604本脚のスツールE60をそれぞれバーチ材で展示中です。使い込めば使い込むほど色が入り経年変化が楽しめます。名作と呼ばれながらも比較的手が出しやすい価格帯も魅力的ですよね◎

3本脚と4本脚で迷われる方が多いです。
安定性を考えると4本脚が間違いはないかと思います。静かに座る分にはどちらも大きな違いはないですが、3本脚の場合正面に脚のどの位置を持ってくるかでふとした瞬間にグラッと来たります。
ましてや踏み台などでもお考えの方は3本脚ではなく4本脚をお選びくださいね。

3本脚でも人が座れば5本脚になるから安定すると言われたり(4本脚なら6本脚!?笑)しますが、3本脚は平ではないところで使う分にはオススメですね。日本では中々ないですが石畳だったりボコボコしたところで座りたい。そんな場所では4本脚よりも安定性が増します!カメラの三脚などのイメージですね。

あとは単純にそのヴィジュアルでしょうか。ニイツマは3本脚がいいな~と思います。3本脚の方が無駄のないデザインに感じますし、ふとした時に不思議な見え方をするのも面白いです。
複数買う前提ですが、スタッキングした時の画も大事にしたいですよね。

繰り返しにはなりますが、「超」がつくほどの定番のスツールです。定番になるにそれなりの理由があります。名作なのですでにお持ちの方もいらっしゃると思いますが、まだ持ってない方も今からでも遅くありません。

3本脚のスツール60ならお持ち帰りも出来ます。
天気がいい日はスツール60を連れ出してお出かけしましょう!

「デザイン」と「永く使う機能性」が詰まった究極のスツール。まずは1つ手に取ってみて下さい。


皆様のご来店お待ちしております。



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Posted by バニグマ at 18:29Comments(0)SHOP NEWS