2016年02月04日
「柳ライン」。
こんにちは。
VANILLA koriyamaのニイツマです。
昨日は節分でしたね!
皆様恵方巻は食べましたか?
今年は南南東の方角でしたね!ニイツマはもちろん頂きました!
もとは大阪地方を中心とした習慣だったそうですが、
今では日本各地で習慣になりつつあり、さらには恵方巻に便乗した商品も多く見かけるようになりましたね。笑
そして今日は立春という事で、暦の上では春が始まるそうです。
中々体感では冬のままですが、気持ちは春に切り替えて温かくいきましょう◎
今日ご紹介するのは、名作バタフライスツール。
柳宗理のデザインで、天童木工で作られている国内外問わず高い評価を得ている名作です。

バタフライスツールの名前は知っていても、天童木工の名前は知らないなんて方もいるかもしれないですね。
同じ形をした2枚の成形合板と2個のビス、1本のステーのみのシンプルな構造。
成形合板ならではの曲線が目をひき、名前の由来の一説になっている蝶が飛んでいるような姿は、軽やかさすら感じさせてくれます。
そんな芸術作品とも言えるバタフライスツール。
柳宗理と天童木工の出会いがなければ誕生しなかったかもしれません・・・。
天童木工
1940年に山形県は天童市に創業。
もとは近郊の大工や建具、指物の職人が集まり、「天童木工家具建具工業組合」ができたのがルーツになっています。当時は戦時中という事もあり、木製の弾薬箱など軍需用品の生産がメインで、軍が規格した通りの高い製造品質が認められていきます。
時には空からの偵察をごまかすために木製の「おとり飛行機」なども制作していたそうです!
戦後は激減した軍需から家具生産へ切替をし、余っていた木材を使用し、折り畳みのちゃぶ台や炊事用流し、茶ダンスの制作を開始。当時の日本では必需品という事もあり、次第に大手百貨店などでも取扱いが始まります。
現在に至るまでに数多くの成形合板を用いた家具の量産、剣持勇、柳宗理を始めとしたデザイナーと協力し名作家具を世に送り続けています。
そんな天童木工と柳宗理の出会いは1954年頃。
柳宗理が工芸指導所にバタフライスツールのベースデザインを持ち込んだことがきっかけと言われています。
当時は日本の畳文化を考え、床に触れる部分は水平にカットし、
脚全体が床に接するようなデザインでしたが、のちに現在のように円弧状のデザインになっています。

今では名作と呼ばれるバタフライスツールも当時は評判があまり良くなかったそうですが、1957年にミラノで開催された美術展覧会で柳宗理の担当したブースが金賞を受賞したのがきっかけで、一躍世界へ名前が広がりました。
バタフライスツールは成形合板でできています。
成形合板は薄くスライスされた木材(単板)を1枚ずつ接着剤で何枚も貼り合わせて、型に入れ熱を加えながら加工していきます。特にバタフライスツールのような3次元の加工は高度な技術が求められますが、それを可能にしているのもいち早く成形合板を家具に取り入れた天童木工ならではと言えますね◎

バタフライスツールの合板自体は約7mmほどの薄さ。

外見からはわかりませんが、内部のブナ単板の木目方向を1枚ずつ変えて重ねていくことによって、元々軽量かつ耐久性に優れた成形合板の強さをさらに引き出しています!
2枚の合板をつなぐステーは真鍮仕上げで、木目とのコントラストが素晴らしいですね◎

お写真奥のように、座面の裏手に天童木工のブランドプレートが付きます。
ステーのネジの頭部分は「柳ライン」と呼ばれるふくよかなラインを描き、
武骨なネジのイメージを払拭しています。

工業デザインも手掛けていた柳宗理のこだわりが感じられます。
また、木目の美しさを引き出すためにブックマッチと呼ばれる、
左右対称になるように組み合わされた木目は必見です!

日本を代表するミッドセンチュリーデザイン。
ニイツマもいつかは購入したいと考えてるスツールです。
展示品のローズウッドの他にメープルもあり、今からどちらを購入しようか興奮しています!笑
現在店頭では天童木工の商品はバタフライスツールのみですが、
近日展示品の追加予定ですのでお楽しみに!
皆様のご来店お待ちしております。
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■姉妹店情報■
姉妹店のVANILLA utsunomiyaは誠に勝手ながら2月4日(木)、
臨時休業とさせていただきます。
VANILLA koriyamaは通常営業となります。
ご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力の程お願い申し上げます。
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●VANILLAのInstagram更新中●
商品の魅力的な一面をお届けします!
VANILLA公式Instagram:vanilla1950
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VANILLA koriyama
〒963-8862 福島県郡山市菜根1-20-16 定功ビル1F
TEL:024-973-6091
VANILLA koriyamaのニイツマです。
昨日は節分でしたね!
皆様恵方巻は食べましたか?
今年は南南東の方角でしたね!ニイツマはもちろん頂きました!
もとは大阪地方を中心とした習慣だったそうですが、
今では日本各地で習慣になりつつあり、さらには恵方巻に便乗した商品も多く見かけるようになりましたね。笑
そして今日は立春という事で、暦の上では春が始まるそうです。
中々体感では冬のままですが、気持ちは春に切り替えて温かくいきましょう◎
今日ご紹介するのは、名作バタフライスツール。
柳宗理のデザインで、天童木工で作られている国内外問わず高い評価を得ている名作です。

バタフライスツールの名前は知っていても、天童木工の名前は知らないなんて方もいるかもしれないですね。
同じ形をした2枚の成形合板と2個のビス、1本のステーのみのシンプルな構造。
成形合板ならではの曲線が目をひき、名前の由来の一説になっている蝶が飛んでいるような姿は、軽やかさすら感じさせてくれます。
そんな芸術作品とも言えるバタフライスツール。
柳宗理と天童木工の出会いがなければ誕生しなかったかもしれません・・・。
天童木工
1940年に山形県は天童市に創業。
もとは近郊の大工や建具、指物の職人が集まり、「天童木工家具建具工業組合」ができたのがルーツになっています。当時は戦時中という事もあり、木製の弾薬箱など軍需用品の生産がメインで、軍が規格した通りの高い製造品質が認められていきます。
時には空からの偵察をごまかすために木製の「おとり飛行機」なども制作していたそうです!
戦後は激減した軍需から家具生産へ切替をし、余っていた木材を使用し、折り畳みのちゃぶ台や炊事用流し、茶ダンスの制作を開始。当時の日本では必需品という事もあり、次第に大手百貨店などでも取扱いが始まります。
現在に至るまでに数多くの成形合板を用いた家具の量産、剣持勇、柳宗理を始めとしたデザイナーと協力し名作家具を世に送り続けています。
そんな天童木工と柳宗理の出会いは1954年頃。
柳宗理が工芸指導所にバタフライスツールのベースデザインを持ち込んだことがきっかけと言われています。
当時は日本の畳文化を考え、床に触れる部分は水平にカットし、
脚全体が床に接するようなデザインでしたが、のちに現在のように円弧状のデザインになっています。

今では名作と呼ばれるバタフライスツールも当時は評判があまり良くなかったそうですが、1957年にミラノで開催された美術展覧会で柳宗理の担当したブースが金賞を受賞したのがきっかけで、一躍世界へ名前が広がりました。
バタフライスツールは成形合板でできています。
成形合板は薄くスライスされた木材(単板)を1枚ずつ接着剤で何枚も貼り合わせて、型に入れ熱を加えながら加工していきます。特にバタフライスツールのような3次元の加工は高度な技術が求められますが、それを可能にしているのもいち早く成形合板を家具に取り入れた天童木工ならではと言えますね◎

バタフライスツールの合板自体は約7mmほどの薄さ。

外見からはわかりませんが、内部のブナ単板の木目方向を1枚ずつ変えて重ねていくことによって、元々軽量かつ耐久性に優れた成形合板の強さをさらに引き出しています!
2枚の合板をつなぐステーは真鍮仕上げで、木目とのコントラストが素晴らしいですね◎

お写真奥のように、座面の裏手に天童木工のブランドプレートが付きます。
ステーのネジの頭部分は「柳ライン」と呼ばれるふくよかなラインを描き、
武骨なネジのイメージを払拭しています。

工業デザインも手掛けていた柳宗理のこだわりが感じられます。
また、木目の美しさを引き出すためにブックマッチと呼ばれる、
左右対称になるように組み合わされた木目は必見です!

日本を代表するミッドセンチュリーデザイン。
ニイツマもいつかは購入したいと考えてるスツールです。
展示品のローズウッドの他にメープルもあり、今からどちらを購入しようか興奮しています!笑
現在店頭では天童木工の商品はバタフライスツールのみですが、
近日展示品の追加予定ですのでお楽しみに!
皆様のご来店お待ちしております。
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姉妹店のVANILLA utsunomiyaは誠に勝手ながら2月4日(木)、
臨時休業とさせていただきます。
VANILLA koriyamaは通常営業となります。
ご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力の程お願い申し上げます。
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Posted by バニグマ at 15:31│Comments(0)
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